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駄文書きの屋根裏部屋

ネット駄文書きの備忘録です。ネット小説や出版作品について、あれこれと語ります。

私における文学の定位

はじめに 今回は、〈文学〉という言葉について、最近思ったことを書いてみたい。壮大なテーマだな、と思われるかもしれないが、何のことはない、個人的なエッセイである。ネットにおける批評とテキストのあり方を通じた、作者の感慨と捉えていただきたい。 …

将棋向手前持駒有成不成変数〜江戸時代の組み合わせ論

はじめに 将棋向手前持駒有成不成変数というものを、ご存知だろうか。私も最近知ったのだが、千葉大学の北詰先生のHPに名前だけが載っているという代物だった。江戸時代の高名な和算家で将棋指しでもあった久留島喜内(????〜1758)の発案らしい。 気になっ…

自作を酷評する〜『冬過ぎて、春来るらし』

作品紹介 今回紹介させていただくのは、『冬過ぎて、春来るらし』だ。群像劇形式で書かれた超常ミステリである。複数の既存キャラが、スターシステムで登場する。とりわけ重要な役割を果たすのは、『方舟キーテジ号出航』で探偵役だった遠坂朱美先生と、『愛…

自作を酷評する〜『ミス・オカルトの四原則』

作品紹介 今回紹介させていただくのは、初期短編『ミス・オカルトの四原則』である。前回、超常現象を使ったミステリについて語った。私はこれを、超常ミステリと呼んでいる。まったくの造語であると同時に、私が書いているミステリの多くを特徴付ける概念で…

自作を酷評する〜『怪盗オオカモメの事件簿』

作品紹介 今日は、中編小説『怪盗オオカモメの事件簿』を紹介させていただく。この作品は、既に紹介済みの長編『水の女』の後日譚で、登場人物が継承されている。作品の眼目は、超常現象を用いたミステリ(超常ミステリ)で、ノックスの十戒破りでもある。第…

自作を酷評する〜『愛のモノリス』

作品紹介 今回紹介させていただくのは、『愛のモノリス』というSF作品だ。他人の記憶のなかに入って行動することができる超能力者の話。主人公サイドは他人の記憶をポジティブに発掘しようとするが、ライバルサイドはネガティブに消去しようとする。どちらも…

自作を酷評する〜『方船キーテジ号出航』

作品紹介 今回は、『水の女』の続編にあたる『方船キーテジ号出航』を紹介させていただく。前作と同様に、異世界の警察官と一緒に本のなかを冒険する変格ミステリだ。今回の舞台は、近未来の宇宙船。船内で惨殺死体が見つかる。それがエイリアンの仕業なのか…

自作を酷評する〜処女作『水の女』

前回は、小説執筆の動機を書いた。今回は、自作を酷評するというかたちで、個別作について振り返ってみたい。まずは、処女作『水の女』である。 作品紹介 小説家になろうで初めて書いたこの作品は、ミステリになっている。主人公、霧矢十六夢が、異世界の女…

私の執筆動機〜『雨月物語』について

序 私が小説を書き始めたのは、さまざまな要因からだ。そのなかでひとつあげろと言われたら、現状では『雨月物語』を引き合いに出さざるをえない。江戸時代の国学者、上田秋成が書いた怪談集である。公刊は1776年であるから、元禄文化と化政文化の過渡期…

ブログ開設のご挨拶

ネットで小説の執筆を始めてから3年。先日、マイナビ出版様から、『大江戸棋客伝〜将棋に生きた女たち』を電子書籍化していただく機会をえた。 www.amazon.co.jp そのころから、セルフプロモーションにすこし悩んでいた。ネットという電子の海から、自分の…